fun復刻:男を思い通りに操る術、教えます。

でも、異性としてのアプローチは全くありません。
セクハラを恐れているのか、貢ぐだけで満足しているのか分からない。

焦れったい関係が嫌いってことじゃないし
その男性は人間としての魅力に溢れてるし
異性としては興味が少ないんだけど
年下の女性にもてあそばれたいなら、もてあそんでみたいかな。

だから食事の最中に、目を見つめて聞いたんです。

「私のこと、好きでしょ？」って。
普段は敬語でしか話しかけないのに、少し上から目線の雰囲気で聞いたんです。

「あ、、、は、はい。」

ってマヌケな返事（笑）

50人以上の部下を持ってる男性が、こんなマヌケになる瞬間って楽しいんですよね。

しかもたった一言で。

じゃあね、いままでみたいにステキな食事に連れて行って欲しいし、
服や靴も３ヶ月に１回くらい買って欲しいし、
買ってくれた服や靴は、着てるところ、ちゃんと見せてあげるから、
それで満足できるなら、私のこと、好きでいていいよ。

でもね。
私たちの関係は、今よりも1mmも縮まらないからね。

って酔ったふりして教えてあげたんです。

うん、それでいい。

って小さな声でお返事してくれました。

満面の作り笑顔を向け、
それが作り笑顔って分からせるために、
感情のこもっていない目で、
視線を相手の目に向けてるのに、
でも焦点を10cmくらいずらした。

それはね、マゾ男性が凍り付く笑顔ってこと。

それからワイングラスを飲み干して、酔っ払っていることをアピールするように
男性の肩に体を寄り添わせて、耳元で囁いたんです。

夜中に私のことを思い出しても良いけどね
変なことしたら、私、気づくからね。逢ったときの雰囲気で。
今までのは許してあげるけど、
これからは、そういうのダメだよ。

って、Sのオーラを出しながら。

じょーだん。
じょーだんだよ。
あ、真に受けた？
心当たりあるの？

って、カラカラと明るく笑いながら。

指一本触れさせず、片想い奴隷が完成しちゃった。
我ながら傑作です。