首輪のチカラ
2007/09/06(木)
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首輪に憧れのようなものを抱いていることは、初めて一緒にショッピングに出かけた時に分かりました。 ペットショップのショーウィンドウに並んでいた仔犬に気をとられたように見せかけて、足を止めたUさん。 この手を使って首輪のオネダリをしたのは、君が最初じゃないからね。
そんなに欲しいなら、買ってあげても良いかなと思ったんですが、私が首輪を手にした瞬間、Uさんは恥ずかしさとともに嬉しさを隠しきれれいなかったんです。
そんなに首輪に興味があるなら、首輪をネタに・・・
それから2ヶ月くらい経ちましたが、まだ、首輪を買ってあげていません。
「誕生日プレゼントは、首輪にしてあげようか?」なんて冗談を言ってからかうのが楽しいから、、、なんて可愛い理由ではありません。
実は、Uさんには2ヶ月間、ずっとダイエットしてもらっています。 体重は7kgも減り、首周りは2.5cmくらい細くなりました。だから、そろそろ首輪を買ってあげても良いかなって思っています。
だから?
首周りが細くなったから首輪を買うって、どういうことだか分かりますか?
買ってあげる首輪は、「ワンサイズ」の首輪。
普通の首輪は、ベルトのように穴がいくつか並んでいて、首の太さにあわせて穴を選ぶのが普通ですよね。 でも、オーダーメイドの「ワンサイズ」には、穴はひとつしかあいていません。 ですから、「専用」になるんです。 Mっ気の強いひとは、「専用首輪」という雰囲気が好きなので、「ワンサイズ」に妙な幻想を抱いてしまいます。
でもね、Uさんみたいに一生懸命ダイエットして、夏の一番暑い時期に、毎朝走って、やっと細くなった首周りに合わせた「ワンサイズ」は、そんな甘い幻想を抱く対象ではないんです。
ちょっとでも太ってしまったら、というか元の体重に戻ってしまったら、首輪はきつくなり、嵌められなくなっちゃうっ てこと。
食事のたびに、摂生に努めなければなりませんし、エスカレーターに頼らず階段を歩くような生活をしなければなりません。
24時間365日、ずっと私のことを想って下さい、なんて我侭は言いません。仕事に頑張っている男性の方が好きだからです。でも、首輪のサイズに合わせた体型を維持するために、摂生を忘れることはできません。
そんなことも知らず一生懸命にダイエットしたUさんに、このことを教えてあげたのは、昨日の夜。
Uさんは、それでも首輪が欲しいって言うので、「あと0.5cm細くなったらね。」って言ってあげました。
とても悲しそうな表情をしたので、可哀相になっちゃって、そのあと苛めてあげました。
「ねえ、そんなに首輪が欲しいの?」
「それなら、首輪に鍵かけて、ずっと外せないようにしてあげようか?」
「首輪に鈴つけてあげるからね。」
「何色の首輪が似合うのかな?」
「首輪を着けたら、どんな表情になるのか楽しみだよ。」
「首輪が癖になっちゃうんじゃない?」
そんな言葉に反応しちゃうUさん。 首輪で繋がれたら、狂っちゃうかもね。
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