ショートストーリー13 貞操帯の鍵
2010/05/20(木)
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貞操帯の鍵をかける瞬間、どうしても笑顔になってしまいます。

意地悪だけど満面の笑みです。
「もう戻れないね。」
って一言だけで、泪を浮かべちゃうM系男子が大好き。
「かわいそうだけど、外してあげるときまでに、君は別人になっちゃうよ。」
鍵を引き抜いて、キーホルダーに通す。
キーホルダーには、似たような鍵がいくつか束ねられている。
そのうちの1本が君の鍵。
「さ。 後悔で泣き出す前に、ご挨拶の躾くらい済ませちゃおうね。」
私は、勝手に射精できなくなったM系男子が大好き。
ほっておくだけで、自然に奴隷になってくれるから。
でも、ほっておくなんてこと、もったいないね。
だって、おもしろい玩具なんだから。

初めての貞操帯では、泣くまで許してあげません。
私の前で泣くことは、大切なことだと思います。
涙を流して泣きじゃくる男性を受け止めてあげるんです。
笑顔で見守ってあげるんです。
そして、少し落ち着いてきたところで、キスをします。
優しいけど、女性主導のキスです。
このキスは、きっと、悪魔のキス。
何か大切なものを契約してしまうんです。
何かって何でしょう。 それは、キスされてみないと分からないと思います。
このタイミングでキスされたM系男子は、二度とノーマルには戻れないです。
二度と・・・
戻りたくなくなるんだと思います。
「後悔しても、もう遅いね。」
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