ショートストーリー14 躾
2011/04/18(月)
prev:
next:
M系男子の躾をしながら、明日の日本を考えちゃいます。
こんなことじゃ、ダメ。
って思うけど、私の思い通りに操られているM系男子を見ていると、ゾクゾクしちゃうんだよね。
ヤメラレナイね。
こんなことじゃ、ダメ。
って思うけど、私の思い通りに操られているM系男子を見ていると、ゾクゾクしちゃうんだよね。
ヤメラレナイね。

そう。
ヤメラレナイ。
慎一が涙を流しながら、私の指の動きひとつに怯えている。
ハンドシグナル。
慎一は床に正座したまま、私の指先を見詰めている。
私はソファーに深く腰掛け、意地悪な微笑みを浮かべて、慎一を見下ろしている。
ハンドシグナルだけで、慎一を追いこんでいく。
私は黙ったまま。 テレビの音も、音楽もない静かな部屋。 時計の秒針の音だけが聞こえている部屋。
右手の指を3本、立てている。
「3秒以内に射精できるようにしていなさい。」という意味。
指を1本減らす。
たった2本の指。
そのまま、じーっと慎一を観察する。正座したまま、射精2秒前の状態をキープさせておく。
今度は左手を動かす。
軽く握った左手。 親指だけを立てる。
親指を天井に向け、手を上下に動かす。
「立ちなさい。」という意味。
秒針の音だけが聞こえる部屋で、男が涙を浮かべながら立ち上がる。
射精直前の熟れきった身体。
小刻みに震えている腰。
紅く染まった首と顔。
伏せたくても、伏せることすら許されていない視線。
ヤメラレナイ。
親指を下に向ける。
「正座しなさい。」という意味。
ハンドシグナルを覚えさせるのは、とっても簡単。
頭がショートしそうな状況でも、ちゃんと覚えていられるくらい単純。
忘れたと言い訳することすら許されない。
静寂の中で、ハンドシグナルだけに操られていく。
少しでも動きに躊躇があれば、私は顔の表情を硬くする。
つまらなそうな顔になる。
無言の私を見つめる慎一は、表情の微妙な変化にも敏感になっている。
静寂と無表情。
射精直前の男性には耐えられない空気。
シカタナイね。
許してあげる。
意地悪にクスっと笑い、親指を横に向ける。
「ちんちんのポーズをしなさい。」という意味。
そして、右手の指を2本から1本に減らす。
あと指をひとつ動かすだけで、目の前の男の子は羞恥の中で射精をしてしまう。
ホントウニ
ヤメラレナイ。
セキニン
トラセテアゲル。
好奇心を含んだ眼差しで見つめながら、最後の一本を曲げる。
ハンドシグナルで楽し いのは、次の瞬間。
射精を始めた慎一の目の前に、左手を突き出す。
ゆっくりと親指を上に向ける。
射精しながら、少しフラフラしながら、慌てたように立ち上がる。
立ち上がった慎一のオデコに、左手の親指を軽く押しつける。
「私がいいって言うまで、直立してなさいね。」という意味。

最近、射精と同時に「ゲーム終了」になるのが嫌いです。
射精した後も、しばらくの間、男を思い通りに操るのが楽しいんです。
M系男子には辛いと思うんですけど、ヤメラレナイよ。
prev:
next:

