fun復刻:男を思い通りに操る術、教えます。

私の脚元に跪いて、
手枷もされていないのに、
両手を背中にまわして、
手首を重ねる。

馴染んだ仕草。
いくら馴染んでいても、君は羞恥を感じている。
その姿勢をとっているだけで呼吸が荒くなっていく。

私はなんの命令もしない。 してあげない。
ただソファーに腰掛けて脚を組んでいるだけ。
君は、両手の自由を自ら放棄した。 君の意志で。

さ、次はどうする？

私はキッカケを与えない。
君には、自分の意志で、この一線を越えてもらう。
だからね、背中を押してあげる、なんてこともしない。
ただ、君の心と視線を観察して待っている。

君は、思いつめた表情のまま、
大きく息を吸って目を閉じる。
そして、大きく息を吐いて目を開ける。
上目づかいで私を見上げてキッカケを求める。

だからさぁ、
キッカケはあげないって。
ほら。頑張ってごらん。

私は、心の中で応援する。 でも、その応援は君に届かない。
まだ絆ができていない。 もっと一緒にいる時間が欲しいよね。

私を見上げたまま、心も体も固めてしまった君。

仕方ないから、蔑むような視線と優しい微笑みを与えてあげる。
わずかなキッカケ。
でも、そのわずかなキッカケで、君は動きを取り戻す。

ゆっくりと体を動かす君。
君の頬が、私の大腿に触れる。

私の膝に頬ずりをして、
皮膚の擦れ合う感覚を味わっている。
ストッキングに頬ずりをしながら大きく息を吸う。
息を吸えば吸うほど、
君のボルテージがあがっていく。 呼吸が荒くなっていく。

足首に微かにつけたフレグランス。
このフレグランスをつけている時だけ、
君を奴隷にしている。

フレグランスのルール。
それは、私の中のルール。
そして、君に教えていないルール。 

足首に顔をつけ、君の大好きな香りを胸いっぱいに吸い込んでいる。
奴隷になれる喜び。
支配される安心。

こうしているときに、いつも君はフレグランスに包まれている。
君が意識していても、意識していなくても、いつもね。

君は変わっていく。
私の脚元にいることに幸せを感じてしまう。
私の脚元で、私の匂いとフレグランスを吸収する。
フレグランスと幸福に、君は溺れていたいって思っているはず。

少しずつ変わっていく君。
二度と私以外の女性に戻れなくしてあげる。
この幸福は、私からしか得られない。

そんな屈折した幸福をたっぷりあげる。
フレグランスで包んであげる。
時間をかけて、たっぷりと。




M系男子の皆さん。
プレイ中に、S系女子が何を考えているか知っていますか？
自分の満足だけを求めていませんか？
相思相愛になれる立派なM系男子になってくださいね。

屈折した私のような女性の愛情を受け入れられますように。