ショート・ストーリー その17
2011/06/03(金)
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後生の時代、私は歴史的な偉人として崇め奉られるかもしれません。
その時のために、名言のひとつくらい残しておきましょう。
泣かぬなら
忘れちゃうかも
ホトトギス
その時のために、名言のひとつくらい残しておきましょう。
泣かぬなら
忘れちゃうかも
ホトトギス

目隠しとヘッドホンを付けられたSさん。
彼に渡したのは、私の執筆した原稿。
彼から渡されたのは、声優さんが命を吹き込んだ音声ファイル。
「音声ファイルを聞くと、君ならどうなるの?」
言ったよね。君は実験動物だって。
ほら。観察してあげるから、どうなるか見せてごらん。
原稿の内容も、未編集の音声ファイルも知っているSさん。
音声の指示に従えば、どうなってしまうか分かっているSさん。
音声に射精を管理されて、最後には惨めに射精する。
目隠しとヘッドホンを着けられて、再生ボタンが押される。
ボリュームを大きくし て、音声が彼の脳に直接流れ込んでいく。
みせてごらん。
君は実験動物。
どんな反応を示してくれるかな?
目隠しされていて知らないと思うから、教えてあげる。
君の痴態は、録画されてしまったよ。
だって実験だから、記録しておかないとダメだよね。
音声に射精を管理されて、君は日に日に狂っていく。
最後には、どんな惨めな芸を披露するのかな?
ちゃんと見ててあげる。
ワインを飲みながら。

実話です

音声化のPRです

まだ編集が完成していません

楽しいアイデアがあるよ。
音声ファイルを聞くときに、スカイプで観察してあげるの。
観察希望の方はいるのかな?
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