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続・背徳 その3


えっと・・・

貞操帯って、もっと一般に普及しなのかな?
エッチの時の小道具としても、ナカナカですよ。


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『もう、絶対に許さないからね。』

ガウンの紐を固く結びなおしながら、彼に詰め寄った。

『マイナス50点かしら?』
貞操帯だけを身につけている彼を見下ろしながら、嫌味を含んだ言い方をした。
『それが嫌なら、永久に射精させないっていうのでもいいけど。』

数分前までは、私から鍵を奪ってセックスできると思っていた彼。
それが罠だったと知って、敗北感に押しつぶされそうになっていた。

『だけど、、、』
慎重に言葉を選びながら、私は言った。

『そこまで追い詰められてたってことなのよね・・・』
と、ほんの僅かなでも希望を持てるような言葉を口にした。

『かといって、反省させないとダメだし・・・』
私の言葉のひとつひとつに彼の眼が左右に踊る。
動揺を隠すことができない哀れな男。

『本当に逝きたいなら、逝かせてあげる。』
喜んでいいのか分からずに、少し困った顔をしている彼。
『月に一回、逝かせてあげる。どうしても、、、我慢できないときにね。 ただし、、、』

そう言ってから、私は躊躇した。
本当に、それでいいのかな。
今の微妙な関係が好きだけど、このままってわけにもいかないし。
このままだと、彼を狂わせちゃうかもしれない。

今から言葉にすることを、頭の中でのシミュレーションを繰り返した。

でも、やってみないと分からないし、、、
ダメならダメで、なんとかすればいい。

小さく息を吸って、思い切って言葉にした。
『ただしね、君が逝けるのは、私の靴の裏だけ。』
彼の表情の変化を見つめた。
『それでもいいなら、月に一回だけ、今日だったら今すぐに、、、』
彼の表情が、もっと複雑になっていった。
『今すぐに逝かせてあげる。 それが嫌なら、減点50点だよ。』

彼の貞操帯を、裸足のまま軽く踏んでみた。
たったそれだけのことで、彼の理性は音を立てて崩れていった。

『逝かせて、、、逝かせてください、、、どんな方法でも、、、』
最後は、何を言っているのか聞き取れなかった。

玄関の下駄箱から、靴を選びはじめると、彼は私から目が離せなくなっていた。

『ガウンにブーツは似合わないよね。』
と言いながら、白いブーツを履こうとする私。
黙って成り行きを見守ることしかできない彼。

『ねえ、ブーツでいいかな?』
なんの返事も聞こえなかった。

右足だけブーツを履いて、もう片方のブーツを持ったまま、ケンケンでベッドに戻った。
ベッドの腰かけて、足元にタオルを敷いた。
そこに、ブーツを履いた右足を下ろし、左足のブーツに足を入れた。

彼を呼び寄せ、私の足元に座らせた。
顔が真っ赤になっていて、緊張しているのが手に取るようだった。

そして、彼の両手を手枷で拘束した。
首輪とリードをつけて、リードをしっかりと握った。
もう、彼に逆らう気力はないようだ。
それでも、手枷を後ろに回してもらって、南京錠でつないだ。

どんな方法でも逝かせて欲しいって、本当に可哀そう・・・

『ほら。 ちゃんとお願いしないと・・・』
最後まで意地悪を忘れなかった。

『は、はい、、お願いします、、、逝かせてください、、、』

彼は、羞恥心に頭が乱されつつも、射精の期待に胸を膨らませていた。

『これからは、月に一回、こうしてあげるからね。 君が望むなら・・・』
優しい微笑みを浮かべながら、私は胸元のネックレスに手を伸ばした。

『あっ。』

そうだった。
鍵がない。

『ごめん。 鍵、なかったんだった。』

その一言で、彼は涙を流して泣き崩れた。


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