続・背徳 その6
2008/03/04(火)
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この小説のクライマックスですね。
もうちょっとで終わります。 自己満足の小説ですが、付き合って読んでくれている方に感謝です♪
もうちょっとで終わります。 自己満足の小説ですが、付き合って読んでくれている方に感謝です♪

『君が望んでいるんだよね。』
そう言って彼の顔を覗き込む。
『それじゃあ、君の好きな靴、バスタオル、手枷、首輪とリード、、、』
指を折りながら、必要なものを挙げていった。
『それだけかな。 自分で取ってくるのよ。 できる?』
小さな子どもに言い聞かせるような言い方で、彼に言った。
彼は、トボトボと立ち上がり、言われたものを集めてきた。
でも、その中には、靴がなかった。
『どの靴で踏んで欲しいの? ちゃんと選んでくれないと分からないよ。』
首輪とリードを彼につなぎ、そのリードを短く持って引っ張って下駄箱まで連れてきた。
『さ。 好きなの選んでいいよ。』
顔を伏せたまま、下駄箱に手を伸ばそうとしない彼。
『どんな靴で踏まれたいのかなぁ』
いつまで経っても靴を選べない彼に代わって、一番新しくて汚れていないブーツを選んだ。 冬のボーナスで買った白いブーツ。 まだ2回しか履いていなかった。
その白いブーツを手に取って、靴の裏をウェットティッシュで拭いてあげた。
拭き終ってからウェットティッシュを見たら、思っていた以上に砂や汚れが付いていたので、もう一枚ウェットティッシュを使って拭いてみた。 二枚目は、あまり汚れなかったので、だいたいキレイになったと思った。
靴の裏は、革でできていたので、ミンクオイルを2滴垂らして、ティッシュで丁寧に伸ばした。 ミンクオイルは、茶色の革に染み込んでいった。
バスタオルをベッドの前に広げて、白いブーツを履いた。
家の中でブーツを履いてみると、思っていた以上の違和感を感じた。 バスタオルの端に膝立ちになっている彼は、私がブーツを履いているのを黙って見ていた。
『ちゃんとお願いできるまで、開けてあげないからね。』
といって貞操帯の鍵をブラブラと揺らした。
鍵を見せただけで、彼の呼吸が荒くなっていった。
『お、、お願い、、、します、、、』
彼が恥ずかしさと屈辱をこらえて、懸命に発した言葉。
『なにを?』

