君はまだ、これの恐ろしさを知らない。 その5 (最終回)
2012/06/07(木)
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「これの恐ろしさ」の「これ」、教えてあげますね。

2週間くらい施錠して、ゆっくりと時間を掛けて躾をする。
君は、何でも言いなりになる運命を悟って、従順になる。
そこまでクリアしたら、君に教えてあげることがあるんだよ。
それを教えてもらったら、君はあることを自覚してしまう。
なんとなく気付いていたけど、自覚することを避けてたんだよね。

はい。
鍵、返してあげる。
好きにしていいよ。
クスクス
あれ?
射精したかったんじゃないの?
言いなりになることが悔しかったんじゃないの?
解錠してもらうために、どれだけプライドを捨てたの?
何を戸惑ってるの?
ほら。
鍵を外して、好きにしていいんだよ。
ウレシイヨネ?
あれだけ欲してた鍵なのに、
やっと解錠できるのに、
ちっとも嬉しくない自分を見つけなさい。
クスクス

謝る?
何を?
オネダリする?
何を?
欲しい?
何が?

「これ」はね、自由を与えられること。
マゾのくせに、自由を与えられること。
自由になると、何をしたらいいのか分からなくなる。
だってマゾだから。
鍵を私に差し出しなさい。
解錠せずに、差し出しなさい。
そうしたら、もう二度と自由を与えたりしないから。
ちゃんと自覚しておきなさいね。
君は自由を怖がるマゾなんだからね。
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