目覚め その5
パスワード設定にしたつもりはなかったんですけど、そういう機能があると知って、ちょっと意地悪なことを企んでいます。
えへへ
えへへ


目が覚めると、もう午前11時を過ぎていた。
せっかく朝食バイキングの割引券をもらっていたのに・・・
と思いながら、彼を起こした。
『シャワー浴びて、なにか食べに行こうよ。』
彼が体を起こすと、汗の匂いがした。 汗の匂いが、昨夜のことを思い出させた。
汗の匂いを感じるだけで恥ずかしい気持ちになりそうな気がして、急いでシャワーを浴びた。
お腹が空いていたけど、彼の両手を後ろで拘束して貞操帯を外してあげた。
石鹸の泡を両手につけて、彼の、とても敏感になっているところを優しく撫ぜるように洗った。あっという間に固くしてしまう彼が愛おしかった。
『今はダメだよ。』
『ダメだって言ってるのに・・・』
痛々しく赤みを帯びているアソコを優しくタオルで包んだ。
そして、キューって両手で強く握ると、彼の口から情けない喘ぎ声が漏れた。
タオルを少しだけ開いて間を覗くと、彼のアソコから透明な体液が漏れ、糸を引くように垂れはじめていた。
『たったこれだけで?』
笑いながら彼を見上げる私。 赤い顔で頷く彼。
『しょうがない子。』
開きかけたタオルで、もう一度、包み込むように巻きつけた。
『ちょっとだけなら狂っ ていいよ。』
彼は黙ったまま、喜びとも戸惑いとも受け取れるような表情を浮かべた。
『嬉しいでしょ?』
決めつけるような言い方をしても、彼は否定することなく、大きくゆっくりと頷いた。
クスクスって笑うと彼と視線が合った。
恥ずかしさに負けて、彼の方から視線を外した。
『きをつけして。』
両手を後ろで拘束されたまま、彼は両足を揃えて背筋を伸ばした。
『そのまま。 そのままの姿勢でいるんだよ。』
『うん。』
タオルを優しく握りしめたまま、ほんの僅かにタオルを前後に動かした。
『ううぅ。』
『すぐ狂っちゃいそうだね。』
彼の腰がゆっくりと動き出した。 彼自身の意志で動いているのではなく、勝手に動いてしまっているようだった。
『腰が動いてるよ。 とめてごらん。』
動きをとめられないことを知っていたから、笑いがこみ上げてしまった。
わざと冷たい雰囲気で嘲るように言いたかったのに。
『あぁ。』
必死に動きを止めようとする彼。 握っている手の力に強弱をつけて弄ぶ私。
『タオルとエッチしてるみたいね。』
腰の動きをとめられない彼を、言葉で辱めた。
『人間よりタオルが好きですって言ってごらん。 あはは。』
『もう人間とエッチしませんって言ってみてよ。』
『そんなこと、、、言えない、、言えないよ、、、』
その言葉を聞いた瞬間、彼の体からタオルを離した。
『言えないならオシマイね。』
刺激を失ってからしばらくの間、透明な体液は床まで糸を引いて垂れ続けた。

