わずかな希望すら奪う快感 その3
2012/07/19(木)
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相手の文章に合わせて情景を想像して、それで小説を書く。
とっても難しいけど、楽しい作業ですよ。
「相互リンクしたい」という方は、一緒に小説でも書いてみませんか?
知的好奇心を刺激されてドキドキできますよ。
とっても難しいけど、楽しい作業ですよ。
「相互リンクしたい」という方は、一緒に小説でも書いてみませんか?
知的好奇心を刺激されてドキドキできますよ。

二泊三日のミニ旅行。
最初に君が選んだ食事は、海辺の食事処。
磯料理を中心としたメニューなのに、店に入ったときに生臭さを感じなかった。
もちろん磯の香りは車を降りた瞬間から感じたし、店の中は焼けた魚や貝も香りが漂っていた。
メニューの中から君はお勧め料理を探して、私に紹介してくれる。
私だってインターネットで口コミ情報くらい調べてきてるのに。
別荘から近くて、評判の高い店なんだから、私だって調べてるよ。
金目鯛の煮付けと地魚の刺身盛り合わせは、写真がいっぱい載ってたね。
でも、私は知らないふりをして、君の説明を聞いていた。
口コミ情報に書いてあったことを、律儀に信じて、そのまま説明しようとしてる。
口コミ情報を書いた、誰だか分からない他人にも、君は少し敬意をもっているかのように。
メール交換やブログから伝わってくる君らしさを、ここでも感じた。
嫌いじゃない。 他人の小さな苦労や思いやりに感謝できることは素敵なこと。
私がブログを書くと、いつも丁寧なコメントをしてくれるし、メールで励ましてくれた。
そんな君が、今は目の前にいるんだね。
少し嬉しくなったから、君のお勧めを注文することにした。
金目鯛の煮付け
地魚の刺身盛り合わせ
伊勢エビのお刺身
二人で3品を注文して、分け合って食べた。
伊勢エビの刺身は、まだ少し動いていて、新鮮そのものだった。
金目鯛の煮付けは、とてもきれいに盛りつけられていた。
でも、一つのお皿だったから、お互いに手を付けづらかった。
だって、私のお箸が触れた付近は、君は食べようとしないから。
骨を取るのに苦労しても、魚の頭を手で触れようともしない。
中学生じゃないんだから、それくらい・・・
でも、これもきっと彼の個性なんだね。
不器用なのに一生懸命になって金目鯛の背骨を外した。
上手く背骨だけが外れたとき、君は少し嬉しそうだった。
きっと私も嬉しそうに見ていたんだと思う。
中学生のように「間接キス」すら意識してる君。
そんな純粋さを見ると、君が壊れていく様を想像するだけで楽しくなる。
私が嬉しそうにしていたのは、そんなことを考えてたから。

金目鯛もお刺身も、東京で食べるものとは味が違った。
でも何よりも美味しかったのは、食べ終わったあとの伊勢エビの殻を使ったお味噌汁。
私が最初にお椀に口を付けた。
磯の香りのお味噌汁は、日本人なら誰でも喜ぶ味。
君にも食べて欲しいのに、君は遠慮している。
同じお椀に口を付けることも、伊勢エビの殻に残っている身を箸でつつくことも、君にはできないのかもしれないね。
少し熱いお味噌汁を、私だけが飲んでいく。
そして半分くらい残っているところで、君の前に置いた。
「とっても美味しいよ。あとは君が食べてね。」
少し猫舌だからゆっくり食べたかったんだけど、君に冷えてから渡したくなかった。
それなのに、君はすぐに食べようとしない。
「ねえ、とっても美味しいよ。お願いだから遠慮しないで。」

君との距離を少しずつ縮めていかないと。
帰り道に寄ったスーパーでは、君にカートを押させて、その周りを私が自由に動き回った。
新婚のように、「これ、食べたい? どうやって料理するのが好き?」ってはしゃぎながら。
君が私に恋愛感情を持ったら、そこがスタートライン。
その感情を手玉にとって、片想いさせながら、君を屈服させていく。
時間を掛けて、逃げ道に罠を仕掛けて、トドメを刺さず、楽しみながら。
大丈夫。そんなに緊張しなくても。
君が何かを考えていても、無駄なんだからね。
ご主人様に片想いする奴隷にしてあげる。
指一本触れられない相手に心を奪われた奴隷にしてあげる。
片想いの気持ちを隠すことを禁じてあげる。
そして優しく踏みにじってあげる。
私の心が癒されるまで・・・

妄想小説に嵌まりそうです

いつものことだけど、フィクション小説を書き始めるとアクセス数が減るんですよね。
気にしてないつもりなんだけど、気になっちゃうかな。
普通に男性を愛せない私の苦悩が溢れていますね。
ダメなんですよね、本当に。
好きになると、どうしても壊したくなるんです。
治さないとね、いつかは。
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