嫉妬心へのオシオキ その2
2012/07/20(金)
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弁護士とか医者とか。
そういう職業の読者が少なくないみたいです。
やはりストレスが多いのかな?それとも肉体だけで感じるのは、なにか物足りないのかな?
頭が良いと、たいへんだね。
そういう職業の読者が少なくないみたいです。
やはりストレスが多いのかな?それとも肉体だけで感じるのは、なにか物足りないのかな?
頭が良いと、たいへんだね。

春休みに遥行の住む北海道に遊びに行きました。
彼が函館空港まで車で迎えに来てくれて、いろいろ連れて行ってくれるというから。
午前中に函館空港に到着して、観光に連れて行ってもらうことにしました。函館空港からはかなり離れたリゾート&スパを予約してもらって、ゆっくり二泊する予定を立ててもらいました。
彼は知性に溢れていて、責任感も強く、彼の職業に必要と思われる全ての要素を兼ね揃えている。
きっとね、結婚式で新郎紹介されるときには、こんな風に言われるんでしょうね。
実際、大人の雰囲気と奥深い眼差しは、他の男性とは少し違ってました。
早くホテルにチェックインしたいと思っている素振りすら見せず、彼自身も詳しくない函館をガイドマップ片手に効率よく連れて行ってもらいました。
観光名所よりも、歴史や自然をゆっくりと感じたい。
出発直前の羽田空港から送ったメールを読んだ彼は、函館空港でガイドブックを読みあさったそうです。
元々たてていた計画は、きっと観光名所ばかりだったんでしょうね。
そんなに遠くに行くのは時間がもったいないよ。
って彼に言われたけど、イカ飯で有名な森駅まで連れて行ってもらいました。 近くには小さな漁港があって、岸壁のそばに車を止めてイカ飯を二人で食べました。
食べ終わってからもお仕事や学生の頃の話が弾んで、気がついたら2時間くらい経っていました。
あ、そうだ。
東京からお土産を持ってきたんだよ。
ポーチから小さな紙袋を取り出して、破いて開けました。
普通、プレゼントって貰った方が封を開けるのに、私が開けたんです。
破いたところを下に向けて軽く振ると、その中身がジャラジャラと音を立てました。
銀色の鎖が私の手のひらに小さな音を立てて流れてきました。
長さ56cmのシルバーネックレス。
少し太めの、そうね、彼にしてみれば若者向けのネックレス。
それと、南京錠の形をしたプラスチックの鍵が、少し遅れて手のひらに落ちてきました。
何の音も立てずに。
そこに書かれていた番号はね、1398405でした。
この番号は、今でも遥行の頭の中に擦り込まれています。
死ぬほどの恥をかいたとき、彼はこの番号を頭の中 で繰り返していたからです。

↓プラスチックの鍵は、こんな感じです。

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