ショートストーリー その7
2008/02/17(日)
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ショートストーリーです。
今までのショートストーリーは、実体験を元に、ちょっと創作を交えて書いています。
以前書いたショートストーリーを読んでみると、私の願望が込められているって感じます。
今回のストーリーも、きっと私の願望が込められていると思いますよ。
実体験なのかどうか、それは読み終わってから考えて下さいね。

彼とのデートの時は、いつもポロシャツを着て出掛ける。
彼は、ポロシャツを着ている私のことが大好きだから。
ホテルに入ると、まずはコートを脱ぐ。
そしてポロシャツは脱がずに、ブラだけを外してあげる。
そうすると、彼はいつも私に抱きついてくる。
ポロシャツ越しに触る小さい胸が大好きな彼。
優しく丁寧に、私の胸を愛してくれる。
両手で優しく撫で上げたり。
顔を胸につけて動かしたり。
私の胸で甘えている彼。
その彼を優しく抱きしめる私。
ウエストを抱き寄せられたまま、優しく胸を撫でられていると、幸福感で満たされていく。
なんか、私の体で溺れているみたい。
胸の先端を唇で探る彼。
彼の頭を優しく抱きしめる私。
最初は彼が私に甘えていた。
もうすぐ、私が甘える番。
ゆっくりと時間が流れていく。
彼の背中に両手を回して抱き締める。
そのままベッドに腰掛ける。
押し倒して欲しいことを伝えるため、体を少し後ろに反らせる。
そのままキスをねだる。
キスに応じようとすれば、自然に私の体を押し倒すことになる。
そして、ゆっくりと押し倒される・・・
目を閉じて、、、
体の力を少しずつ抜いていく。
『気持ち良くして。』
彼の優しい愛撫を全身で受け止める。
彼の大好きなポロシャツを着たまま。
ポロシャツ越しに私の体を触りつづける彼。
私の理性が少しずつ薄れていく。
『もっと気持ち良くして・・・』
恥ずかしい気持ちを抑えて、エッチなオネダリをする私。
大きな彼の手に、私の胸が包まれる。
指先まで甘く痺れる。
脳も背骨も溶けていく。
でも、彼は、ズボンすら脱がずに愛撫を続ける。
優しいキスと、丁寧な愛撫。
私の目つきが蕩けていく。
手にも、足にも、指先にも力が入らなくなって・・・
彼の体に包まれたまま、ゆっくりと達していく。
少し力強く彼を抱きしめる。
彼も、私の体を抱きしめる。
私の唇から洩れる声。 そして息。
不規則で荒い呼吸。
私を抱きしめている彼は、すべてを肌で感じている。
私が逝ったことに気づき、優しくキスをしてくれた。

私の体から力が抜けると、もう一度軽くキスを交わす彼。
私の頭を軽く持ち上げて、枕を置いてくれる。
そして、胸から下に毛布を広げて掛けてくれる。
呼吸が整った私は、彼を見つめて微笑みを見せる。
『記録用紙は?』
彼は慌てて紙を取り出して、ボールペンを添えて私に差し出す。
彼の差し出す紙に、『1』と書いた。
1という数字を見て、少し寂しそうにする彼。
『あと何点?』
笑顔で聞く私。
『あと、63点です・・・』
そう。
彼に仕掛けられた貞操帯は、100点になるまで鍵は開けてもらえない。
男性に押し倒されて、あとはなすがまま。 無防備な女性。
胸を愛撫さ れて力が抜けてしまった女性。
男性に抱かれたまま、ゆっくりと逝ってしまう女性。
彼は、そんな女性と肌を重ねつつも、愛撫して抱きしめることしかできない。
貞操帯を外して欲しいと懇願しながら私を押し倒した日。
彼は、マイナス5点をつけられた。
貞操帯をつけられたまま、腰を擦りつけるような仕草をした日。
そのときは、マイナス1点だった。
愛撫の途中で、拗ねたような態度になって、優しく抱きしめることを怠った日。
マイナス2点だった。
優しく、丁寧に、私を包みこみながら感じさせてくれた日。
それでも、1点しかもらえない。
逝った後の私を丁寧に扱わなければ、0点だったこともある。
彼の言いたいことを、ちゃんと分ってる私。
その願望を口にすれば、減点されることを知っている彼。
可哀そうな彼に、ひとつのルールを与えてあげた。
私が彼の鼻を押したら、願望を口にしてもいいっていうルール。
1点しかもらえなかった記録用紙を見つめている彼の鼻を、ちょんって押してあげた。
『外して、、、外して下さい、、、』
目から涙が滲んでいる。
『だ〜め』
滲んでいた涙が、目から溢れてすーっと流れた。
何か言いたそうにしている彼の鼻を、もう一度、押してあげた。
『それだったら、、、それだったら、、、』
涙が流れていく。
『い、、苛めてください。SEXを思い出さないような 、酷いことのほうがいいです、、、』
真っ赤な目で私を見つめる彼。
『 普通のエッチみたいにされると、、、我慢できないです、、、』
涙を流す彼の両目に、優しくティッシュをあてる。
彼を優しく抱きしめて、今度はベッドに押し倒した。
彼の横に寝そべって、彼の胸を触る。
『じゃあ、もっと苛めてあげる。』
彼の左手を握り、私の右手首を掴ませる。
そして、私は右手首と左手首を交差させて重ねた。
『ほら。 私の手首をつかんでみて。 両方ともだよ。』
私は万歳をした格好になる。
彼は、左手一本で、私の両腕の自由を奪っている形になる。
『ほら、私、ぜんぜん抵抗できないよ。』
わざと可愛い声で、小さい声で呟いた。
『私の体、好きにしていいんだよ。』
彼は、なにか言いたそうにして、口を開いた。
けれど、一言もしゃべらずに、口を閉じた。
大きく息を吸って、一瞬だけ、彼は思考を止めた。
息を吐き出しながら、彼の右手が、私の胸を捕捉した。
その手は、震えたまま、ゆっくりと愛撫を始めた。
私は膝を曲げ、彼の股間にある貞操帯にそっと当ててみた。
彼は両目を強く瞑った。
それは、貞操帯のことを頭から消そうとしているように見えた。
『貞操帯、気に入ってくれた? 』
私は、両手の自由を奪われたまま、意地悪な顔で笑っていた。
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