小説「許して・・・」 前編
2013/12/16(月)
prev:
next:
男性用貞操帯を使った刺激的な一夜。
射精管理されている男性は、こんな小説を読まされたら、どうなっちゃうのかな。
射精管理されている男性は、こんな小説を読まされたら、どうなっちゃうのかな。

やっぱり冬は貞操帯の季節。
3〜4日くらいなら外さなくても衛生上の問題にならないから。
一週間に一度しか会えない敏也さんと貞操帯で遊ぶのは、12月から3月前半が一番。もちろんクリスマスやお正月、バレンタインデー、ホワイトデーなどのイベントがあって、解錠の期待が否応なく盛り上がることも重要。
30台後半の敏也さんは、一週間くらいの貞操帯施錠で屈服したりしない。でも二週間になると態度や視線にも大きな変化が現れる。もちろん、三週間になれば・・・しかもホテルで二人きりになれば・・・
「そろそろ、、、ねえ、、、」
と、おもねるような言葉遣いにもなるし、二人きりだから、とっても従順になる。
プライドや社会的地位も高くなってくる30台後半。オモチャにするには一番楽しい。
女性を扱う技も、20台の若さだけの男の子とは全く違う。
女性経験の多寡にも依るけど、繊細な指使いは、アソコが衰え始めてから飛躍的に成長するみたい。
「ヒールにキスできるようになりましたか?」
年下に弄ばれていることを認識させるため、常に敬語で接している。
仕事でも接する相手だから、社内恋愛とばれないように、言葉遣いは職場の関係のまま。

敏也さんとの出会いは、2年前。 地方の営業所で優秀な成績をおさめ、法人営業を担当する本社に栄転したとき。
法人営業部でアシスタントをしている紗英ちゃんに誘われて、歓迎会に呼ばれて知り合ったのがキッカケ。もちろん、特別な関係になっていることは紗英ちゃんも知らないこと。
デートに誘われて横浜に連れて行ってもらったときからの秘密の関係。
ただの秘密の関係じゃなくて、それは、とっても特別な関係。
「 彼氏はいるの?」
男はいつもくだらない質問をする。
いたら? いなかったら?
デートに誘われて、夜景のキレイなオシャレなレストランでの食事を二人で楽しんでる。
彼氏がいたら楽しめないの? いなかったらチャンスって思われるの?
「ハイヒールで疲れた時に、脚を丁寧にマッサージしてくれる男の子ならいますよ。」
少し驚くような表情をみせ、敏也さんは顔を赤くした。
だから、視線を少し上目遣いにして、好奇心の強そうな表情をつくった。
「その子はね、ハイヒールを磨いてくれるし、料理も作ってくれるんです。」
私の視線に気付き、さっきよりも驚いて、慌てて視線を外した。
「料理は、私の分だけ作らせるんです。 食べ終わるのを待ってもらって、片付けまでしてもらえるんですよ。」
上目遣いで視線を向けたまま喋り続けた。
「とっても便利ですよ。 羨ましいですか?」
言葉を失ってるような敏也さんに、わざと質問をぶつけた。
少し首を傾げて、目を細めて、明らかな作り笑顔を向けた。
「ん?」
返事を促した。先ほどとは反対側に首を傾げた。
敏也さんが答えない限り、私からは何も言わないと決めた。
「う、うん。」
気の抜けた返事。
YesなのかNoなのか、それすら分からない。
「あはは。やっぱり羨ましいんですね。」
決めつける。そうしないと会話が進まないから。
「うん、そうだね、で、でも、ちょっと変わったことを言うから、、、お、驚いちゃったよ。」
顔が先ほどよりも赤くなってる気がした。
もっと真っ赤にしてあげるって決めちゃった。
「もしかして課長さんが羨ましいのは、その男の子のほうだったりしませんか?」
クスクスと笑いながらテーブルの下で敏也さんの足をハイヒールで踏んでみた。
やっぱり顔は真っ赤になった。思った通りに。
それが最初のデート。

特別な関係になって2年。貞操帯に鍵を掛けてから三週間が経った。
ホテルにチェックインした瞬間から、彼の目は年上の威厳を失いつつあった。
二週間経ったときに、鍵をちらつかせただけで、脚のマッサージを受け入れた。
ハイヒールを丁寧に磨くこともできるようになった。でも 、、、
「キレイに磨けたならキスできますよね?」
先週は、彼は首を横に振った。
それから一週間。前回、キスを拒んだせいで射精は許可してあげなかった。
「ヒールにキスできるようになりましたか? 今週も無理ですか?」
でも、今回は、外を歩いたハイヒールの爪先にキスすることができた。
タコみたいに顔を真っ赤にして。目に涙を溜めて。
ホテルのベッドに腰掛けた私。足下でハイヒールにキスしている彼。
「今度はこっちですよ。」
反対の足を動かして、そっちにもキスさせる。
一度だけ私を見上げ、本気で命令してるのか確認して、諦めたようにキスをした。
「はい。次は、両手を後ろですよ。服を脱いでからね。」
そういって革製の拘束具を取り出す。
貞操帯を外すときに使う拘束具。
これで拘束してからシャワーでキレイにしてあげる。
再施錠されるまで、彼の両手は自由にならない。
先週も先々週も彼は拘束を受け入れた。でも、今日は少しだけ抵抗した。
射精したい気持ちが強すぎるみたいで、射精なしで再施錠される恐怖に怯えている。きっと。
でも、自分で両腕を背中に回すまで、私は黙って見下ろしていた。
沈黙が彼の覚悟を引き出した。
ノロノロと両手を後ろで交差させて、私の拘束を受け入れた。
両手が拘束されると、彼は立ち上がろうとした。先週、先々週は、両手を拘束したらすぐにシャワーに連れて行ったから。
でも今回は違う。
「もう一度キスして下さい。」
彼と視線が合っていたので、私の視線を足下に向けた。
両手を拘束されて身動きが鈍い。
足下に正座して、それからゆっくりと上半身を倒してハイヒールに顔を近づけた。
「ヨシって言うまでキスしてて下さいね。」
ハイヒールの爪先にキスしたまま彼は動きを止めた。
「動かないで下さい。」
両手の拘束と私の命令で、彼は動くことが出来なくなった。
そして彼に首輪を巻いて、リードを繋いだ。
「ヨシ。クスクス。」
リードを優しく引きながら、彼の顔を覗き込む。
「似合っていらっしゃいますよ。クスクス」
首輪を巻かれたことで動揺した敏也さんに、リードの握っている手を見せた。

リードをシャワーフッ クに引っかけたせいで、敏也さんは屈むこともできずにシャワーを当てられ続けた。
三週間も射精していない敏感なアソコは、石鹸を泡立てた手と、強弱をつけたシャワーで刺激され続けた。
たった30分。
でも、それは彼にとって拷問のような時間だったみたい。
そして、彼が最も恐れてた通り、射精なしで再施錠された。
「次は、もっと面白いことしましょうね、課長さん。」
シャワールームで貞操帯に施錠して、シャワーフックにリードを掛けたまま、私だけシャワールームを出た。 そして、ベッドルームに設置されていた加湿器の水タンクに、貞操帯の鍵を沈めた。
貞操帯を施錠された敏也さんは、もはや人畜無害。
両手の拘束具を解いて、二人でボディーソープを体に塗り合ったりキスしたり、恋人の時間を過ごした。
異常なのは、貞操帯の中で大きくなることすら禁じられている彼のアソコ。
あとは、敏感になりすぎている彼の体。軽くシャワーを浴びせるだけで、男らしさが消えてしまうから。
しばらく戯れてから、彼をバスルームから追い出して、一人きりになった。
そして、イケナイ遊びの準備をして・・・

15分後にバスルームから出てきた私の姿を見て、敏也さんはビックリした。
ポニーテールに髪をまとめ、ハーフスパッツの競泳水着を着て、そして背中で両腕が拘束されていたから・・・
「貞操帯の鍵が欲しかったら、私のこと、拷問してみませんか?」
恥ずかしさのあまりベッドにうつ俯せに倒れ、枕に顔を埋め、自分の鼓動だけを聞いていた。
prev:
next:

