ショートストーリー その10
いい天気でしたね。
こんな天気だと、働く気がしないです。 あ〜、昼間っからビール飲みたい♪
こんな天気だと、働く気がしないです。 あ〜、昼間っからビール飲みたい♪

首輪を締めようとした瞬間、君は瞳を閉じた。
私は手の動きをとめ、君の瞳が開くのを待った。
私が首輪を閉めようとしない理由を知りたくて、君は目を開く。
私は少し冷たい笑顔で、君が目を開くのを待っていた。
目を開いた瞬間に映ったのは、私の冷たい笑顔だった。
クスっと笑い声を洩らす私の顔を、硬直したまま見つめる君。
童貞をからかうように、クスクスと笑った。
そして、首輪を締める手の動きを再開させた。
初めての首輪に緊張する君。
とっても可愛いね。
私がじーっと目を見つめていると、君は目を伏せた。
恥ずかしさなのかな。
それとも緊張なのかな。
君は再び目を閉じて、そして体をさらに固くした。
私の手の動きも止まる。
何度で も繰り返してあげる。
首輪を閉められた瞬間、君の眼の色が変るところを見たいから。
でも、今度は違った。
君は目を開こうとするどころか、かえって強く瞑った。
「こら。」
小さい声で彼を叱る。
「首輪をはめられる瞬間はね、ちゃんと自分で見ておかないと、、、」
子供に言い聞かせるようにゆっくりと言った。
君はそれでも、まだ葛藤の中にいる。
目を開こうとしても、目は強く閉じられたまま。
「じゃあ、首輪つけてあげないよ。」
首輪をゆっくりと外す。
彼の口から小さな溜息が洩れる。
君の目から滲む涙。
「残念だったね。」
首輪をバッグにしまった。
「首輪で繋がれて、苛められたかったんじゃなかったの?」
小さく頷くと、目から涙が流れた。
すーっと一滴だけ。
いいよ。
ゆっくりと躾をしてあげるからね。
だって、恥ずかしさに慣れちゃったら楽しくないから。

GWは、楽しいことします♪

